会社の定年退職は65歳となっても、早期退職で辞める人は多いです。
第二の人生を元気なうちに有意義に過ごしたい、また社会性のある仕事をしたいと考える人もいます。
今の若い人たちには信じがたいことですが、かつては定年退職は55歳の時代もあったのです。
昔は60歳になると赤飯を炊いて還暦祝いをしていましたが、日本人の寿命は延び「還暦祝い」は過去のものとされがちです。
少子化・核家族化・高齢化も大きな社会問題になっています。
会社を退職しても年金をもらうまでに、まだ数年は仕事をしなければいけません。
しかし、60歳になる高齢者を雇用してくれる会社があるかと不安に思い、
「介護は自分に関係ない」
「介護保険制度がよくわからない」
と思っていた介護の仕事に就くことを考える人もいるでしょう。
そのため、介護の現場を知らない人は多く、いざ自分が働いてみようと思うと全く別世界であることに気づくことになるのです。
病院などで見かけていた車椅子に付き添う介護の仕事ではあれば、高齢者の話し相手にもなるので出来るだろうと簡単に思えてしまいます。
ところが、業務内容によっては資格が必要となることもあるのです。
職場である老人施設も種類が多く、認知症の施設ともなれば介護の仕方も簡単なものではありません。
安易に介護業界で仕事をしてみようと思ったことを後悔するかもしれません。
「世のため人のため」という諺すら死語となりつつある日本で、人のために役に立つ仕事で第二の人生を送りたいという決意をもつ人は少なからずいます。
介護の仕事を知り職業とするには、まず介護職員初任者研修課程を受講し、資格を取得することがなによりの近道になるのです。